
8年目の気持ち
お台所にいるだけでなく
お食事を作りながら
お客さまをお迎えして、忙しいけれど
店内のお仕事をするという
夢のようなことを実現しています。
そして、約半年が過ぎました。
一人一人いらしてくださった方に
直接お料理の説明をして
ご質問にお答えしたり、
お礼が言えるというのは
こんなにも楽しくて、
うれしいことなのかと
喜びに満ちあふれている日々です。
そうしていらした方に
初めて来られたかどうか、うかがうと
この頃は、一度も
来られたことのない方でいっぱいで
とても驚きます。
ゆっくり時間がある時は
どういういきさつでここにいらしたのか
聞きたくて、うかがうと
テレビを見てとか、本でとかいろいろで
お一人お一人違って
いろんなお話をしていただきます。
お店を始めた頃は、
つくることだけに 夢中で
いっぱいいっぱいでしたが、
少しゆとりを持てたこの頃は
少しのんびりした気持ちで
いられるようになりました。
これからも、いろんな方に出会って
私の知らないいろんなお話を
うか

想い出のジュヌビエーブ
お気に入りの絵本の1冊、
ベーメルマンス作 「マドレーヌといぬ」。
初めてこの本を手にとったのは、
フランスの制服と
長いリボンのついた帽子のおしゃれさや
愛くるしいマドレーヌの表情の豊かさに ひかれたのはもちろんのこと、
他にも理由がありました。
この本の中に出てくる犬の名前が
昔、パリコレのファッションショーを
お手伝いした時の、 大好きなモデルさんと 同じ名前だったのです。
整った美しい顔と、華奢で小柄なのに
きりりとした強さを持った ジュヌビエーブ。
パリコレのショーでは、1回に 20人くらいのモデルさんが選ばれ
メンバーはデザイナーによって その都度変わりますが
彼女は、どのショーにも選ばれる 人気者でした。
タレントもしていた秋川リサさんも
同じく人気で、リサさんは舞台裏でも
元気で明るく笑い顔の たえない素敵な方でした。
そんな賑やかなモデルさんが多い中、
ジュヌビエーブはいつも もの静かに
隅っこの鏡の前に座っていました。
彼女の舞台裏での物静かな空気と反対に
舞台を歩く時の、ひときわ