ビスコッティと宿根草
去年の春、友人からもらった鉢に
植えたブラキガム。 暑い夏、秋、そして 底冷えのする冬には カラカラになって
枯れてしまったその姿から もう、新しい花は咲かないかなと、 あきらめていました。 けれど、毎日、 こうするといいかな、こうしたらと 手を加えているうち、 みごとに、よみがえり 去年以上に、かわいい花を 咲かせてくれました。
今朝は ちょっと早くお店に来て お庭の花たちを ちょこんと テーブルの上に かざったら 「かわいいですね 」と、お客様に
おほめの言葉をいただきました。 「宿根草」は、毎年咲く
と言われて、今まで
何度も育てましたが、 思うように 咲かせるのは なかなか むずかしいもの 。 「花の心」が、ちょっぴり わかるようになったのは、 いくども失敗を重ねたから。 そこそこ 人生の痛みの
わかる年にならなければ 美しい花も思うように
咲かせることはできないんだなあ。 若い時は、あれこれと悩んで たくさんあきらめたり、 へこんだりしてきたけれど その涙たちは、 私をこんな美しい花を
育てられる人にしてくれた。 うまく焼けたビスコッティ 。 スタッフのエリコさんが 「イタリアで食べた味とおんなじ 」と 絶賛してくれました。 このビスコッティの味も 何年か 月日が流れ、 今の幼い私を、いとおしく思う味に 変わっていきますように。
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