ビスコッティと宿根草
- marguerite
- 2010年5月22日
- 読了時間: 2分

去年の春、友人からもらった鉢に
植えたブラキガム。 暑い夏、秋、そして 底冷えのする冬には カラカラになって
枯れてしまったその姿から もう、新しい花は咲かないかなと、 あきらめていました。 けれど、毎日、 こうするといいかな、こうしたらと 手を加えているうち、 みごとに、よみがえり 去年以上に、かわいい花を 咲かせてくれました。
今朝は ちょっと早くお店に来て お庭の花たちを ちょこんと テーブルの上に かざったら 「かわいいですね 」と、お客様に
おほめの言葉をいただきました。 「宿根草」は、毎年咲く
と言われて、今まで
何度も育てましたが、 思うように 咲かせるのは なかなか むずかしいもの 。 「花の心」が、ちょっぴり わかるようになったのは、 いくども失敗を重ねたから。 そこそこ 人生の痛みの
わかる年にならなければ 美しい花も思うように
咲かせることはできないんだなあ。 若い時は、あれこれと悩んで たくさんあきらめたり、 へこんだりしてきたけれど その涙たちは、 私をこんな美しい花を
育てられる人にしてくれた。 うまく焼けたビスコッティ 。 スタッフのエリコさんが 「イタリアで食べた味とおんなじ 」と 絶賛してくれました。 このビスコッティの味も 何年か 月日が流れ、 今の幼い私を、いとおしく思う味に 変わっていきますように。
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