
たったひとつのありがとう
今年の最後をモンシュシュで、と
ランチの予約をして下さった
かわいいお友だちたち。
顔を見るだけで
いろんなこれまでの想い出が
次々と浮かんできて、なぜだか
涙がでてきました。
かわいくて たまらなくて。
モンシュシュが赤ちゃんの頃から
いっぱい力を貸していただき
支えてくれた大切な人たちです。
こんな 優しい笑顔に支えられながら
また無事に1年を
終えることができました。
そして、この白いドアを、 今年も
いらっしゃいませ の声とともに、 たくさんの方に 開けていただきました。
「ありがとうございます」は
世界中、どこにでもある言葉ですが
どこにもない、
たったひとつの「ありがとう」を
伝えたいと思っています。
私たちのせいいっぱい言える
今の感謝の気持ちが伝わるように。
誰かの心に、そっと
いつまでも しまってもらえる
「ありがとう」が言えたなら
幸せを探すこの旅の空も
きっと明るい色に
変わることでしょう。
今年も1年、支えて下さった
モンシュシュのお客さま、
本当にあり

想い出のテーブル
以前、ファッションショーで
モデルさんになっていただいた
小西くんと、彼女が
クリスマスの日に来てくれました。
小西くんは、開店して間もない頃から
来てくださっているお客さまで
出会いは1本の電話からでした。
「今度、そちらにお食事に
ゆく予定の者ですが、僕の彼女が、 その日誕生日で、サプライズに
お祝いをしてあげたいのですが
ケーキに何かメッセージを
つけていただけますか?」
という素敵なお話。
なんて優しい彼でしょうと、感激して
お会いするのが楽しみで。
ぜひ!! とお受けして
当日は、彼女がとても
喜んでくださったのを覚えています。
それから何度か、二人で来て下さり
そのうち、彼女がなんと以前からの
お知り合いであることが、判明。
世の中は、せまいものです。
二人は、いつも
そこだけ、なぜか ふわりとした
やわらかい空気が流れます。
そして、先日のクリスマスの日、
私のとびきり自慢の
クリスマス・デジュネを
オーダーしてくれました。
向かい合ってにこやかに話す二人。
そ

赤い風船(le ballon rouge)
ELTのアルバムの
「ORDINARY」という曲の中で
フランスの映画というフレーズから
赤い風船と友だちになる
素敵な映画に、偶然出会いました。
私たちが生まれる前に、
その映画は作られました。
静かで短い物語。
けれど、それはなにげない人と人との 出会いと別れにも似ている。
一人でいるのが心地よかったのに
ある人と仕事したりして話すことが増え
一緒にいる時間が長くなる。
そのうち、楽しくなって
そばにいるのが自然になる。
けれど、どうにもならないことで別れ
会えなくなってしまった瞬間から
突然、予期せぬ淋しさにおそわれ
一人でいるのが耐えられなくなる。
誰にでも似たような
経験があるのではないでしょうか。
別れた日から
いとしくて切なくなる
あの頃の、あたりまえの日々。
そんな苦い経験は
それからの自分に
一つ一つの出会いの大切さを
教えてくれます。
私も大切な「赤い風船」を
なくしたことが過去にあるから
この映画をみて
胸が痛くなるのでしょう。
いつも ちゃんと心の

お月さまへ
「どうか あしたも
私においしいものを
作らせてください」と、
帰りみち
見上げるお月さまに
いつも
お願いをします。
ミルクベージュのスープは
マッシュルームの
ポタージュ。
せめて 冷えたお腹の中を、
温めていただけるよう。

冬のコトコトスープ
体が温まる
やさしいお味のスープは
モンシュシュの
ポトフ。
じっくりと
ゆっくりと 煮て
澄んだスープと
お味のしみた お野菜。
ちぢこまった体が
ゆるみます。

デジュネの小窓から
昨日、ご年輩のご夫婦が コーヒーを 飲みにいらして下さいました。
ご親戚の家へゆく途中だと おっしゃって。
ゆっくりと味わって
コーヒーを飲みながら
「おいしいね」「うん おいしい」
と、言って笑いあいながら
なにげない会話 やさしいひととき。
私の両親も、年をとり
こんな風に、時々ここで
二人でコーヒーを飲むので、
その姿が何とも 微笑ましく見えました。
コーヒー好きの父の影響で
幼い頃、よく父と喫茶店へゆきました。
私はチェリーの のったアイスクリーム。
たいして何を話すでもないけれど
ひとつのテーブルをはさんで
父と娘が向き合い にこにこ。
少しおしゃれをして、ごきげんの父に
「かっこいいね、おとうさん」
と言いながら過ごしたデートが
とても すきでした。
café を仕事に選んだのは、こんな 父との想い出があったからなのかも。
今でも café に行くのがすきです。
仲よくお食事したり、
仲よくデザートを食べて
楽しそうにお茶を飲む人々の姿を
見ているだけで 楽しい。
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