
8月のルフラン
きのうも 今日も
暑い日でした。
8月ともそろそろお別れなのに。
秋のたのしい計画を
あれこれ たてながら
美しいオレンジの夕暮れをながめては
ひたひたと、静かにおとずれてくる
秋の気配に 耳をすませています。
ルフランという言葉が
昔からずっと気になってた
「さよならの夏」。
この夏、人気の映画の曲で
手嶌葵さんが歌っていますが
昔、歌っていたのは森山良子さん。
こちらは大人の恋という感じで
美しくて切なくて、 胸がきゅんとなる。
ちなみに、ルフランとはフランス語で
リフレイン(くりかえす)のことと、
最近、知りました。

Parsley,sage,rosemary and thyme
お料理に ハーブを使うことが多くなったのは
中学の時、美しい曲との出会いから。
サイモンとガーファンクルの 「スカボロフェア」を
合唱部の顧問の先生から
練習曲としてわたされました。
そして聞いた、
「パセリ、セージ、ローズマリー アンドタイム」。
ハーブの名前のフレーズに
胸がときめきました。
これは西洋の、 おまじないのようなものらしい。
歌詞の中では、別れた恋人に もう一度もどってきてほしいと願う、 おまじない。
パセリ セージ ローズマリー アンド タイム
西洋のお庭には、これを植えて お家を守るおまじないにしている
というお話も。
なんて素敵な おまじない。
それから私は、
お肉やドレッシング、オムレツ
シャーベット、お茶、お魚、パンなどに
ちょこっと入れて 使うようになりました。
香りを使い分けると、いやされる効果や 元気がでるといわれる 不思議なハーブ。
モンシュシュのお庭に 少しずつ増えています。
私も、緑色の何気ないこの葉っぱたちに
目には見えない たくさんの元気をもらって

小さなパンが生まれた日
堀井和子さんの
パンに触発されて
作りはじめた私の 丸パン。
初めてオーヴンが我が家に来てくれた
あの夏の日を思い出します。
子どもたちが笑い、
窓からこぼれる太陽と。
私が作ったまあるいパンをほおばり
「おいしいね」と言ってくれた
だいすきな家族。
家族の笑顔が見たくて
作っていた まあるいパン。
小さな部屋から生まれた
このパンが 今ではモンシュシュの人気者。
こんなにたくさんの方に
かわいがられることになるとは。
朝の陽射しをあびながら
今日もほこらしげにならぶ丸パン。
これからどんな方の
お口の中を通ってゆき、
新しい気持ちやドラマを
生んでくれるのでしょうか?
今日も11時の openとともに
素敵なお客さまがいらして下さり
焼きたてアツアツの
丸パンと ごいっしょに、
「ようこそ」と
お迎えすることができました。
ちょっと悲しい気分の時も
ちいさな なやみも
私のちいさな丸パンが
ほんのわずかでも軽くして
さしあげられることができたなら。
どんなにうれしい

太陽とキス
太陽と土と水、
夏の恵みを与えられて
育った つやつやのバジル。
夏ならではの
これぞ季節限定の
とびきりフレッシュなお味です。
今日は ナッツとチーズの
ジェノベーゼにして
ペンネとからめました。
どこで食べても
ドキッとするジェノベーゼですが
私のやつは
どこか始めは、ぼんやり味。 けれど あとから
バジルがお口の中で
ゆっくりと広がり、
胸にぐっとくる。
まるで、
太陽とキスしている
そんなお味です。