FashionShowのお話 3

February 3, 2010

 


今は遠ざかって長いのでわかりませんが
あの頃、Fashion show というものは
「春夏コレクション」

「秋冬コレクション」の年2回あり、
1つのショーの企画が
始まってから、終わるまでは
とてもとても 長い道のりでした。
1年前から、デザイン、

パターンをおこし、布づくりなど

洋服に関わる製作も当然のことながら、
モデルを選び、服をセレクトしていきます。
舞台演出、照明など、気が遠くなる準備の連続です。
すべてのお仕事を知っているわけではありませんが、
モデルさんのお仕事ひとつとっても、
前日、早朝から、ショー入りし、
何時間もかけて メイクをして、ウォーキング。
リハーサルでは、演出家の方に、

立ち振る舞いの美しさや、
リズム感のない時など、何度もチェックをされたり。
出番は ほんの2、3枚で、

数分しか歩かないモデルさんでも、
みんなと同じ早朝から入り、
待ち時間の方が相当長くても、舞台の袖から
ショーのイメージをふくらませていました。

ショーが実際に行われるのは、

ほんの2時間くらい。
あっという間の出来事です。
ショーの間の舞台裏は、私たちの仕事。
順番に、次々と服を着せては脱がして、
それに合わせた鞄や Bagの小物を
嵐のような現場の中で
まちがいなく 組み合わせていきます。
たとえ、ストッキングの色1枚が違っていても
何時間もかけて考えたデザイナーの
思いと違っていたら、ショーはすべてが台無し。
あわてていても 冷静にチェックをしながら、
1人1人 仕上げていきます。

裏では脱いだドレスたちが乱れ飛ぶので
次のショーの時にも
しわになってないよう、すぐさまハンガーにかけ、
化粧がドレスについてないかチェックします。
あわただしく過ぎ、それまでは、
裏でしかいられなかったショーも、
ラストのウェディングの時間には
外に出て、客席の様子を端の方から
見させてもらうことができました。

私が、ファションショーを
初めて見た小学生の時、
涙が出た「感動」の理由が、そこにありました。
「美しいものを作る」というお仕事。
多くの人たちの、目に見えない

惜しみない努力の結集。
秒刻みに、どんどんと動き、働いている、
裏方の人たちの苦労とは逆に、
表舞台の、なんと美しいこと。

理屈では語れない、
この、なんとも言えない感動は、
あの子どもだった私が、感じたものと同じでした。
人々に感動を与えるお仕事の素晴らしさ。
私はその時、大勢のスタッフの1人であったことが
どんなに幸せだったことでしょうか。
こんな私にも、
20才の 小さな私にも、
その一員になれたのだということ。
この舞台を見たことは 一生、
目に焼き付けておこうと思った瞬間でした。

 

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