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古道具、イギリスからの旅人


古道具が小さい頃から好きでした。 おじいちゃんも、おばあちゃんも 校長先生をしていましたので 昔のお家には、古い時計や かびの匂いのする分厚い本など めずらしい物がたくさんありました。 おじいちゃんの使わなくなった 黒い革のペンケースがすごく素敵で 「ちょうだい」と言ったら 「こんなものがいるのか」と、 不思議がっておりました。 学校に持って行ったら みんなにすごくイヤな顔されたので 家で、開けたり閉めたりして、 ひとりで、うっとりしていました。 その頃、まわりのみんなは 赤やピンクの(当然新しいもの)、 女の子らしいものが好きなようでした。 人が使ったものを嫌う人たちが いらっしゃるのを、ちっとも知らず これがあたり前と思って、 それからも、古いものが かわいいと思う暮らしを ずっと続けてきました。 モンシュシュのお店の中にも 廿日市の骨董館さんで購入した イギリスの中学校で 使われていたといわれる、 いい味わいのイスがあります。

座っていたのは、クリクリ金髪の 青い目の少年なのでしょうか? となりの女の子と楽しく 話してたりして。 気のせいか、制服のにおいが 胸の奥にただよってきました。 彼がおそらく大人になって おじいちゃんになってるだろう今も、 海を渡り はるか日本の小さなお店で

こうしてたくさんの人に使われている。 そんな楽しい想像を させてくれるところも 私をひきつける古道具の魅力なのかも。

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