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母の日に


父と母と、弟と、三才のわたし

家では、和食も中華も作っていますが、

きんぴらごぼうは、生まれてきて

数えきれないくらい作った menu だけど

初めて作った日のことを 思い出します。

ごぼうを切ってフライパンに入れる時、

いったい どのくらい炒めたとろで

調味料やゴマを入れるのだろう

と、悩んだ。

そして、あれこれ考えたのは

お母さんはどうしてただろうか?

たぶんこれくらいだったような、と

勘を頼りに思い出し、完成した味は

母の作った味にはほど遠い、初心者の

おいしくないものだった。

それから何度も繰り返していき、

今はなにも考えず、知らず知らず

自分の味になり、

当たり前のような顔をして

今日も作っている。

けれど、やっぱり幼い頃から

台所に立つ母の姿を、

いつも見てきていなければ

今の自分はいなかったと思う。

年老いて、病になり、

今は私の作ったきんぴらを

おいしいと言って食べてる母。

料理をする母を見ているのが好きで

私はいつもそばでずっと見ていた。

母の手仕事をそばで見せてもらったから

あんなことも 

こんなことも できるようになった。

ひとりで大きくなったような

生意気でえらそうな顔していて

ごめんなさい。

おかあさんってすごい。

おかあさん、ありがとう。

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